ある人事との出会いと別れ。
僕には、尊敬する人が何名かいる。
その中で、僕が初めてサラリーマンも悪くないなと思った人事との出会いについて紹介しよう。
(その頃は、農村にばっかり関わってました)
その人事の方は、23歳の時にあるベンチャーの会社の人事をしていた。初めてあった三年前はその会社には人事部がその人事の方しかいないのだが。
僕は、大学二年生で、20歳の時である。ある企業説明会に運営メンバーが足りないということで、運営をしていて僕の担当しているブースに来る大学三年生から四年生の方とそのブースで企業説明をしている人事や社長の方の話を促進するような役割を担っていた。俗に言うファシリテーターである。
そんなこんなで、当初は全く就活というものに興味がなく、実力がないとこのような嘘を塗り固めたようなコミュニケーションを重ねて入社という選択肢を選ばないといけないのだなと、すごいひねくれた目でこの場を観察していた。
ただ沢山の人生の視点を知りたいと思っていた僕は、この合同説明会の自由時間などは色々な企業のブースを回り、社会人の方が何を思って働き何を生き甲斐にしているのか聞いて回っていた。その中で、ある企業のブースに目がついた。そのブースは不動産関係のITサービスを提供している会社であったが、そのブースの人事の方はすごく若く見えた。
僕は、そのブースに行きその会社の理念だったりサービスを聞いた。ただ僕の頭の中はその人が何を思ってこの会社に入り、今の人事というポジションをしているのかが気になった。なので、直接聞いてみた。「〇〇さんにとって、人生で達成したいことは何ですか。」この質問がその人の信念だったり、会社の理念との整合性が知れると思ったからである。その方は、まっすぐな目で「世界平和です。」と答えた。
その時のことは僕にとってとても印象的であり、大人になって「世界平和」と真剣に言うことができ、それを会社の印象を決めかねないこの場で言うことはそれだけ、本気なんだとわかった。僕は、自分のやりたいことをするには起業しかない。そして、会社の中でやりたいことを探求しようと思ったら、どこかで我慢しないといけないと思っていたので、このサラリーマンという立場で「世界平和」について考えれるこの人のまっすぐさがキラキラしていた。
同時はまだ20歳になりたての時なので、あまり仕事という目線で考えれなかったが、この人にならついていってもいいと思えた。それ以来事あるごとに、会う機会があり、またたくさんの事を話した。
それから三年近く経ち、今はその方は26歳になり、僕は22歳である。その方が採用した人数は70名を超える。
そして最近のことだが、その人事の方がその会社を転職し次のステージへ上がるという事が決まった。
今日ご飯を食べに行ったのだが、色々な思い出がよみがえり、これまでの事これからの事を語り合った。
僕は、今まで色々な人に助けられアドバイスをもらいぶつかりながら生きてきた。誰のために働くのか、何のために働くのか、なぜ働くのか。幸せになるためか。それとも、、、
そんなことを今まで考えてきて、その中の働き方の師匠であり、憧れである、その人事の方が身近からいなくなるということは寂しいことだが、また別の場所であったり、活躍をどこかしらから聞くことがあるだろう。
そんな出会いと別れを感じた今日だった。
僕もそのような存在だけで誰かの人生を前向きに進めることができる人になりたい。
まこる